会社の閉鎖とともに一番優先して考えたのは、子供の将来です。地方都市出身の私は、学費を出してもらって東京の大学に行きましたが、親にとって大変なのは、学費と共に、生活のための仕送り。首都圏での生活や情報量が地方とは大きく異なるのを身にしみて感じていました。社会人になって田舎に戻ったとき、地方都市が荒廃しつつあるのが、当時既に見えていました。そこは県庁所在地ですが、小学校から高校までその地で暮らし、街の変化、栄枯盛衰、ビジネスモデルの交代を実感してきました。30年以上前のことですので、もちろんビジネスモデルなんて言葉は、当時はありません。また、東京にいる期間に、首都圏の子供と地方の子供の様々な格差を感じました。地方出身で、大学で首都圏に進学してきているのは、一部の限られた層です。だから、首都圏に移住することを決めました。地方では子供の将来が見えないとともに、自分の仕事も見つかりそうもありません。
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